ヤゴ救出作戦 

一番身近な水環境 プールでの活動


 プールは、どの学校にもある身近な水環境です。しかも、水泳に利用されるのは一年のうちでたったの3ヶ月。残りの9ヶ月を生き物のために使わない手はありません。「ヤゴ救出作戦」と名づけ、水棲昆虫を採る活動を行いました。
 毎年6月のプール清掃の前に、「ヤゴ救出作戦」と名づけヤゴや水棲昆虫を取る時間を3年生の理科として設定しています。

 昨年(96年)の9月、プール指導終了と同時にフジのツルやカエデの枝を束ねたものをプールに放り込んでおきました。また、トウモロコシの茎やアブラナの茎を束ねたものを水面に浮かべました。
 これは、ヤンマなどが産卵する場所を作るためです。

 今年の「ヤゴ救出作戦」は、プールの塗り替え作業が急遽行われることになり、4月に行いました。

Pool1

 徐々に水を抜いていき、水際に残ったヤゴを採ります。採ったヤゴは、プールサイドで待つ運搬係に渡され、池や水槽に移されます。

Pool2

 水が少なくなり、昨年放り込んでおいたカエデの枝の束が見えてきました。子供たちは、この枝の下に多くの生き物がいることを目ざとく見つけ、二人がかりで捕まえていました。
 一通りヤゴを採ると、人気はヒメゲンゴロウに移っていきました。すばやく動くヒメゲンゴロウをビシャビシャになりながら捕まえていました。

Pool3

 捕まえたヤゴの一部は、コンクリートパレット(プラ舟)に入れました。 ここからは、5年生がヤゴを捕まえてもって帰ったりしていました。本当にヤゴは「救出」されたのでしょうか?ちょっと????です。
 ヤゴが「救出」されたかは別にしても、子供たちにとっては、昆虫にふれあえる機会となったことは確かでしょう。

 自然環境に恵まれない地域では、あらゆる場所・機会を活かし、生き物とふれあえるようにする工夫が必要だと思います。

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